ポートレートペインティング

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ポートレートペインティングについて

釉薬(うわぐすり)をかけて本焼きされた磁器に絵付け用の絵の具で描く上絵付けです。専用の絵の具を用いて天使や貴婦人など、アンティークの名器に見られる人物画、静物画、風景画などを描きます。

必要な材料や用具

  • 白磁

    光沢のよい高級素材で強度にすぐれているのが特徴です。上絵の具ののりがよく、発色がきれいです。

    <磁器の特徴>
    磁器は白色でわずかに透光性があり、吸水性はありません。たたくと金属的な高い音がします。

  • 筆には様々な種類があります。毛は柔らかくかつコシのあるものが必要なため、セーブル(テン)、イタチ、リスなどの筆を使用します。描く部分によって穂の長さと太さ、種類(丸筆・平筆など)の関係を考慮して筆を選びます。

  • 陶磁器用上絵の具

    様々な種類の金属化合物などから精製された色素にフラッキスと呼ばれるガラス成分を混合して作られます。
    多くは粉末状で、これに専用の溶剤を加え、練って使用します。

    陶磁器用上絵の具
  • 溶剤

    上絵の具を陶磁器表面に定着させる溶剤。上絵の具用の溶剤には様々な種類があり、油性と水溶性、またその中でも主に遅乾性のものを使用します。

  • その他

    金彩や盛り剤などを使用して、より高級感のある作品づくりが楽しめます。

基本制作手順

①図案をトレースし、カーボン紙と鉄筆で写す。
②専用の絵の具をオイルで練ったものでベースになる色付けをし、800℃で焼成。
③全体に絵の具で描き込みをし、立体感などを出す。750℃程度で焼成。
④頬・肘・膝に描き込み、金彩をする。720℃程度で焼成し完成。