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再掲<重要>磁器の焼成時にご注意ください

電気炉はキルンアートでは無くてはならない存在です。
焼成にもテクニックが必要です。
特に、形状の変わった磁器を焼成する時には注意が必要です。
改めて、確認をしておきましょう。

磁器の形状による熱回りのスピードが違うために生じる温度差によって割れたり、
貫入(細かいヒビ)が入ることがあります。
焼成スピードが早いと急激な温度変化により、同様の事が起こります。

以下の特徴がある磁器には注意!
・一つの磁器で糸底が複数あるもの
・素地の厚みに差があるもの
・糸底内の面積が大きい、広いもの
・糸底が変形のもの(楕円や多角形など)

焼成方法
・作品は棚板に直接置かず、焼成ラックや支柱を使用し、
棚板と磁器の間に熱がこもらないようにするための空間を作って裏面の温度差を防ぎます。
※焼成ラックを使用する場合は、磁器の釉薬が掛かっている部分がラックに触れないように窯詰めしてください。

・焼成スピードを自身で設定する窯(パラゴン社製:M炉、MS炉、ペインターズキルン(CPK)、トラベラーズキルン(TRK)、オングレーズキルンなど)を使用する場合は、急熱を避けるためにスピード3(ミディアム)を標準に設定し、形状によってはそれより遅い設定にしましょう。

・作品を取り出す時は急冷を避けるために、炉内の温度が十分に下がってから(最低でも40℃以下)作品を取り出しましょう。
※焼き立ての磁器は熱がこもっています。
炉内が下がっても、まだ熱い場合は十分冷めてから窯出しをましょう。熱いまま取り出すと、外気温との差で割れてしまうことがあります。十分にご注意ください。




※磁器の形状例は一例です。
形を見極めて焼成しましょう。

焼成に関する知識を身に付けて、キルンアートをお楽しみください。

(2021-11-15,2022-01-24)