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第8回 日本キルンアート協会コンクール&作品展

第8回を迎える日本キルンアート協会 コンクール&作品展。テーマは「和」としてコンクール部門「お重部門」、「ティーセット部門」、「プラーク額部門」、「リフレッシュ部門」、「ガラスフュージング部門」、作品展示の「サロン部門」の計6部門にて作品募集をし、日本キルンアート協会会員の皆さまと愛好家の皆さまより約173点のご応募をいただきました。
テーマ「和」にそった発想豊かで完成度の高い皆さまの作品は令和の時代にキルンアートの新しい魅力を発信させるものとなりました。
その中から上位入選32作品と前回大賞受賞者による特別招待2作品の計34点の作品を掲載しております。

お重部門 特別企画

~お重で和を表現しよう!~

  • 大賞 さざなみ/牛腸 康子(新潟県) さざなみ 牛腸 康子(新潟県) 和のペット、金魚。縁起ものでもあります。
    吉兆がさざなみのようにくりかえし訪れるようにと願いを込めました。
  • 優秀賞 母への思いと絆/徐 銀美(東京都) 母への思いと絆 徐 銀美(東京都) 今年母が他界しました。コロナ禍で祖国にも会いに行けなかったのが悔しいです。
    母が好きな色合いを取り入れながら転写紙で熨斗文、薬玉文をメインに様々な和柄文と手描きを楽しみながら家族の和に満喫することができました。
    これから使う度に母の強い絆を感じると思います。
  • 日本キルンアート協会賞 富士の花かおる/大西 恵美子(福岡県) 富士の花かおる 大西 恵美子(福岡県) コロナの影響で密を避ける為、藤寺できれいに咲いた花を切ってしまうという悲しいニュースがありました。一日も早くまたお花見が出来ます様に祈るばかりです。
  • 佳作 鞠アージュ/黒須 佳子(栃木県) 鞠アージュ 黒須 佳子(栃木県)

ティーセット部門

実用的なティーセット作品

  • 大賞 家庭円満/木村 洋子(埼玉県) 家庭円満 木村 洋子(埼玉県) 円の中に描かれている模様は、縁起が良いとされる日本伝統の和柄でもある吉祥文様。
    家庭円満の願いを込めて作品に取り入れました。
    普段何気なく目にしている日本の伝統模様の中には、一つ一つに由来や素敵な意味を持っています。
    家族の笑顔を思って創りました。
  • 優秀賞 京都への思い/相子 美登里(東京都) 京都への思い 相子 美登里(東京都) 京都をイメージして和モダンなティーセットにしました。京都旅行で行った華やかな祇園を思い出しながら家でまったりと京スイーツを楽しみたいと思います。また安心して旅行に行ける平和な世の中になってほしいという思いも込めて作りました。
  • 優秀賞 貫入と和模様/瀬﨑 五葉(東京都) 貫入と和模様 瀬﨑 五葉(東京都) 単色転写紙だけで貫入と和模様を表現しました。貫入は何度も実験を繰り返しましたが最終的にはシンプルな方法にたどり着きました。
    リボン状の熨斗(のし)の和模様に関してはひたすら根気強くカットを続けました。
  • チャイナペインティング賞 Kyoto Japan/ Kyoto Japan 山川 綾子(京都府) 生まれ育った京都。昔から何度も足を運んだ神社仏閣の和の建築美に思いを馳せながら、ヨーロピアンな白磁にそれらの素晴らしさを表現しようと描きました。いつの日かこのティーセットが海外で使われその国々の方々に楽しんでいただける事を願います。
  • ポーセラーツ倶楽部賞 「おもてなし」の和の心/園田 深雪(千葉県) 「おもてなし」の和の心 園田 深雪(千葉県) 頭を下げ、美しい姿でお客様をもてなす和の花。日本の和を季節順に輪にした花で表わしてみました。梅(高潔)、桜(精神美)、藤(優しさ)、芍薬(恥じらい、慎ましさ)、胡蝶蘭(幸福)、ポットは着物をイメージし紫色の遠山を背景にしました。
  • 佳作 日本の古き良き「和心」/豊田 純子(大阪府) 日本の古き良き「和心」 豊田 純子(大阪府)
  • 佳作 和みのコーヒーブレーク/池田 千鶴(千葉県) 和みのコーヒーブレーク 池田 千鶴(千葉県)
  • 佳作 KIMONO ~和のティータイム~/田中 陽子(富山県) KIMONO ~和のティータイム~ 田中 陽子(富山県)
  • 佳作 今昔の和/牛腸 康子(新潟県) 今昔の和 牛腸 康子(新潟県)

プラーク額部門

装飾品としてのプラーク額セット作品

  • 大賞 初春の椿/大東 園子(兵庫県) 初春の椿 大東 園子(兵庫県) 三年前から本格的に始めたチャイナペイント。寒い中、凛として咲く椿を描いてみたいと思いチャレンジしてみました。
    日本の伝統文様の金彩をアクセントにしています。
  • 優秀賞 Dumbo/渡邉 苗子(東京都) Dumbo 渡邉 苗子(東京都) なかなか子宝に恵まれなかった我が家に子を授け、育児を手伝いいつもその笑顔で家族を和ませてくれたダンボ。虹の橋を渡って8年が経ち、ようやくダンボを描くことができました。愛と感謝を込めて・・・。
  • 優秀賞 あなたたちをいつも見守っているよ~家族の和~/長島 かえで(千葉県) あなたたちをいつも見守っているよ~家族の和~ 長島 かえで(千葉県) これから広い世界へ飛び立つ子供たちへ。厳しい社会で心が折れそうになっても、いつでもあなたたちの味方だよ。 ペンギン親子の足元のバラは、ブルーグリーンで美しくも冷たい現実を。また、曇りない青空は希望に満ちた未来を表現しました。
  • 日本ヴォーグ社賞 幸運来訪歓迎/名田 薫(兵庫県) 幸運来訪歓迎 名田 薫(兵庫県) 縁起物で思いつく3つのアイテムを選び、着物を着せて和のイメージをたくさん入れてデザインしてみました。昨年、今年の押さえつけられた生活の中で少しでもいいことがあるように飾って楽しい作品に仕上げました。幸運来訪大歓迎!
  • 佳作 花火/清水 静恵(島根県) 花火 清水 静恵(島根県)
  • 佳作 我が家の和み/生田 睦子(栃木県) 我が家の和み 生田 睦子(栃木県)
  • 佳作 水無月の猫/長井 英理子(兵庫県) 水無月の猫 長井 英理子(兵庫県)
  • 佳作 平和への祈り/陣出 麻衣子(埼玉県) 平和への祈り 陣出 麻衣子(埼玉県)

リフレッシュ部門

実用的なサニタリー用アイテム作品

  • 優秀賞 銀の花/桑田 美也子(千葉県) 銀の花 桑田 美也子(千葉県) 外出から戻り手指を消毒する。緊張から解放され、ほっと心が和む瞬間です。辛い日々でも明るい光に向かって上をめざして咲く銀の花のように強くありたいと思います。
  • 優秀賞 蘇る古都への憧れ/清水 文子(東京都) 蘇る古都への憧れ 清水 文子(東京都) コロナ禍で私が出来ることはポーセラーツを作り続けること。花々が隙間なく咲き誇り蝶が愛らしく舞う圧倒的な華やかさに魅了された京薩摩をポーセラーツなら再現できると一から制作を決意しました。今まで味わったことのないようなポーセラーツとの密な時間を心から楽しんで作品を完成できましたことに心から感謝申し上げます。
  • 日本手芸普及協会賞 ともに ~幸せになってね~/小久保 久美子(神奈川県) ともに ~幸せになってね~ 小久保 久美子(神奈川県) 生命力溢れる緑が美しい葉っぱ「アイビー」。「永遠の愛」という花言葉を持っています。2人で力をあわせて互いを信頼し、互いを思いやる気持ちがいつまでも続きますように・・・願いを込めて描きました。
  • 佳作 glorious days/浦上 由美子(東京都) glorious days 浦上 由美子(東京都)
  • 佳作 和の花競演/桑田 美也子(千葉県) 和の花競演 桑田 美也子(千葉県)
  • 佳作 晴れ姿/白川 知美(北海道) 晴れ姿 白川 知美(北海道)
  • 佳作 和い和いの森/柴田 晴美(兵庫県) 和い和いの森 柴田 晴美(兵庫県)

ガラスフュージング部門

ガラスフュージング倶楽部で学んだ技術・技法を使用した作品

  • 優秀賞 富士雲海の龍/髙橋 美佳(宮城県) 富士雲海の龍 髙橋 美佳(宮城県) 今年の作品はガラスパウダーとメタリックフレークが材料のメインとなりました。どちらもあまり使ったことがない材料でしたので何度も試し焼きをしました。その甲斐あって、龍のウロコは自分が思ってた通りに出来ました。
  • ガラスフュージング倶楽部賞 あおによし/鐘江 春々香(東京都) あおによし 鐘江 春々香(東京都) 和風(天平美術)が好きなので、正倉院文様をヒントにデザインを考えました。「あおによし」は奈良時代に使われた〝奈良“の枕詞で偶然、青丹(緑青)色を作品の中央部に配したこともあり作品名にしました。
  • 佳作 Peaceful World/石川 久美(島根県) Peaceful World 石川 久美(島根県)
  • 佳作 世界の平和を見守る龍/鐘ヶ江 由紀子(京都府) 世界の平和を見守る龍 鐘ヶ江 由紀子(京都府)

特別招待作品

2020年9月開催 第7回日本キルンアート協会コンクール大賞受賞者による作品

「特別招待作品」は今後も多くの方にご参加いただけるよう、制作の参考になる作品をキルンアートを楽しむ多くの皆さまに見ていただくことを目的としております。

  • 王様と私2/守山 泉(山梨県) 王様と私2 守山 泉(山梨県) 第7回日本キルンアート協会コンクール ティーセット部門 大賞受賞者
  • 春風/藤井 今日子(広島県) 春風 藤井 今日子(広島県) 第7回日本キルンアート協会コンクール プラーク額プレート部門 大賞受賞者

各部門入賞者・出展者

(敬称略/順不同)

お重部門入賞者 4名

  • 大賞:牛腸 康子
  • 優秀賞:徐 銀美
  • 日本キルンアート協会賞:大西 恵美子
  • 佳作:黒須 佳子

お重部門出展者

  • 小野﨑 洋子
  • 山本 真弓
  • 瀬﨑 五葉
  • 石田 万里子
  • 中山 真奈美
  • 栗田 泉
  • 根本 典子
  • 澤田 房子
  • 加藤 明美

ティーセット部門入賞者 9名

  • 大賞:木村 洋子
  • 優秀賞:相子 美登里
  • 優秀賞:瀬﨑 五葉
  • チャイナペインティング賞:山川 綾子
  • ポーセラーツ倶楽部賞:園田 深雪
  • 佳作:豊田 純子
  • 佳作:池田 千鶴
  • 佳作:田中 陽子
  • 佳作:牛腸 康子

ティーセット部門出展者

  • 嘉瀬 陽子
  • 尾形 寛子
  • 齋藤 道子
  • 島田 裕子
  • 石橋 恭子
  • 村山 裕香
  • 岩村 久美
  • 數藤 弘美
  • 古川 志保
  • 早津 ミサヲ
  • 井口 若子
  • 根本 順子
  • 大塚 ゆに
  • 井戸 晴香
  • 岩﨑 陽子
  • 尾鼻 由美
  • 岡野 浩子
  • 紺野 眞弓
  • 菊池 善子
  • 池田 千鶴
  • 朝内 裕子
  • 稲岡 弥生
  • 内山 拓子
  • 加藤 久美子
  • 阪田 千恵美
  • 菅谷 江理子
  • 弘島 智子
  • 鈴木 朋良
  • 齋 則子
  • 坂下 緑
  • 宮本 ミエ子
  • 吉見 光代
  • 仲野 里津
  • 杉田 眞由美
  • 根本 花菜
  • 我孫子 綾子
  • 中山 あいり
  • 加藤 明美
  • 黒須 茉名
  • 保谷 早優怜
  • 巌 晃代
  • 竹内 ちかこ
  • 都筑 優子
  • 糸魚川 美どり

プラーク額部門入賞者 8名

  • 大賞:大東 園子
  • 優秀賞:渡邉 苗子
  • 優秀賞:長島 かえで
  • 日本ヴォーグ社賞:名田 薫
  • 佳作:長井 英理子
  • 佳作:清水 静恵
  • 佳作:生田 睦子
  • 佳作:陣出 麻衣子

プラーク額部門審査通過者

  • 齋藤 道子
  • 藤井 今日子
  • 諏訪 恵
  • 谷口 留美子
  • 岩岸 真結子
  • 縄田 美恵
  • 中前 健美
  • 菅野 博子
  • 村木 恵子
  • 須山 梅子
  • 西野 あかね
  • 吉間 広美
  • 石川 諒子
  • 有田 香織
  • 黒木 絵里子
  • 大野 真希子
  • 伊藤 美枝子
  • 谷内 麻子
  • 浪貝 佳代子
  • 柏﨑 恭子
  • 俵谷 隷子
  • 小杉 真代
  • 山田 倫子
  • 田中 綾香
  • 竹内 えり子
  • 赤松 あん
  • 松本 千香
  • 川松 のぞみ
  • 阿嘉 由美
  • 堀 有希
  • 石山 百子
  • 横田 詩帆
  • 櫻井 眞由美
  • 吉田 あゆみ
  • 柳橋 えり子

リフレッシュ額部門入賞者 7名

  • 優秀賞:桑田 美也子
  • 優秀賞:清水 文子
  • 日本手芸普及協会賞:小久保 久美子
  • 佳作:浦上 由美子
  • 佳作:桑田 美也子
  • 佳作:白川 知美
  • 佳作:柴田 晴美

リフレッシュ部門審査通過者

  • 関澤 彩織
  • 姚 堅仁
  • 日髙 小百合
  • 佐藤 由佳
  • 松澤 美保
  • 飴井 友子
  • 山本 利美
  • 劉 嘉欣
  • 稲見 和歌
  • 伊藤 美枝子
  • 加藤 久美子
  • 増田 紀代美
  • 佐藤 いづ美
  • 俵谷 隷子
  • 小原 美佳
  • 塩路 貴美
  • 渡辺 リサ
  • 上堀内 芳代
  • 佐藤 千尋
  • 高森 千恵子
  • 青木 あかり
  • 栗田 泉
  • 二瓶 瑶子
  • 駒津 真澄
  • 町田 美亜
  • 横山 まゆみ
  • 林 広子
  • 塩釜 弘美
  • 加藤 明美
  • 眞野 玲子
  • 朝内 裕子

ガラスフュージング部門上位入賞者 4名

  • 優秀賞:高橋 美佳
  • ガラスフュージング倶楽部賞:鐘江 春々香
  • 佳作:石川 久美
  • 佳作:鐘ヶ江 由紀子

ガラスフュージング部門審査通過者

  • 朝比奈 利代子
  • 岩岸 真結子
  • 尾崎 紀子
  • 牧浦 雅子
  • 植松 直江
  • 加藤 久美子
  • 香川 恵美
  • 引地 有希
  • 深谷 なをみ
  • 石山 百子
  • 佐小田 さくら
  • 岡島 由美
  • 大菅 貴子
  • 加藤 明美

サロン部門

サロン(教室)単位のグループでの作品展示部門

  • Atelier Leaf(アトリエ リーフ)指導者名:橘 葉子
  • Atelier ローズマリー指導者名:今野 みどり
  • 白金ポーセラーツサロン・品川教室指導者名:各務 有香
  • ヴォーグ学園東京校ポーセラーツ講座指導者名:橘 葉子
  • ペイント倶楽部 オガタ☆paint club ogata指導者名:緒方 瑛子
  • Studio YOMA指導者名:千葉 悦子
  • amicone (アミコーネ)指導者名:竹岡 友紀子

サロン部門人気投票

コンクール作品展示会場と日本キルンアート協会公式インスタグラムで「素敵」と思うサロンに投票してもらいます。
一番投票数が多いサロンには素敵な景品があります!

期間:2021年9月30日~10月2日
・コンクール作品展示会場での投票:会場にて投票用用紙にご記入いただきます。
・インスタグラムでの投票:9月30日午前中から10月2日夕方までにインスタグラムにてサロンの画像をUPいたします。7つのサロンよりお選びいただきます。(お一人様一投票となります。)

日本キルンアート協会公式インスタグラム

審査員からのメッセージ

  • Q1第8回日本キルンアート協会コンクールについての総合的な感想
  • Q2今後のキルンアート(チャイナペイント・ポーセラーツ・ガラスフュージング・伝統絵付け)について、指導者・愛好家の皆様へ
  • Q3入賞作品への総評
高 聡文[光崖三代]

高 聡文[光崖三代]

九谷焼作家、スタジオキルンアート本部講師

  • Q1作り手の情熱が感じられる良いコンクールだと感じました。
    出品者にとっては新しいチャレンジであろう技術も感じられてとても新鮮でした。
  • Q2九谷焼絵付師として感じた事はどんな分野であろうと自分自身の感情のスイッチを大事にして感性を最大限に発揮する事が手仕事の醍醐味であると思います。
    たのしむ事を第一に続けていければ最高だと思います。
  • Q3今回入賞された皆様、おめでとうございます。賞外の皆様も素晴らしい作品でした。
    私としては新しいチャレンジに取り組んでいる作品、これからの将来性を感じられる作品を選ばせていただきました。
    皆様にはこれからも自分らしい作品を作り続けていただく事を祈念いたしております。
近岡 令

近岡 令

ガラスフュージング作家・ガラスフュージング倶楽部監修

  • Q1本年もコンクールの審査をさせていただきました。いつも皆さんの力強い作品に圧倒されます。
    今回のテーマである「和」ですが、様々なイメージの広げ方が考えられるとても良いテーマでした。
    そのテーマをじっくりと考え、確かな技術に乗せて素晴らしい作品に仕上げている作品ばかりで、審査にはいつも以上に苦心いたしました。
  • Q2みなさん技術的にレベルアップしています。表現も多彩になり、これからがさらに楽しみです。次回のコンクールも期待しています。
  • Q3ガラスフュージングの作品はボリュームが大きな作品が多く迫力がありました。また技術を応用した新しい表現に挑戦されている作品にも驚きました。
    コンクールを拝見すると、全体のレベルが向上していることが実感できました。
花島 悦子

花島 悦子

チャイナペインター、スタジオキルンアート本部講師

  • Q1初心者からベテランまで、出品者層が多岐にわたっている事を嬉しく受け止めました。
    そして多くの愛好家にとって、このコンクールが「集いの場」、「目標」となっていることを、再認識いたしました。
    どの作品からも作品に込められた「気」の波動が伝わってきて、審査中は心温まる思いが致しました。
    かつては日本の輸出産業の花形として隆盛を極めていた「陶磁器」に係る技や文化が、(株)日本ヴォーグ社様により「キルンアート」として体系化され、趣味としてこの先の世代に受け継がれていく道筋を付けて頂いたと思います。ここに改めて感謝申し上げます。
  • Q2コロナ禍の状況下、指導者・愛好家の方々、双方においてこの「キルンアート」を継続していくことが難しい状況が続いている事は想像に難くありません。
    しかし、どんな災難にも必ず終息の時が訪れることは歴史が証明しています。
    その日が訪れるまで、私たちは文化の担い手としての誇りをもって「キルンアート」への情熱の炎を静かに灯し続けていきましょう。
  • Q3全ての入賞作品において、相応しい作品が順当に賞を獲得したという感がありました。
    又、惜しくも受賞を逃した作品の中にも数多くの「惜しい作品」があり、かなう事ならばその作品の制作者に「実は、ほんのわずかの差であった」ということを知らせてあげたいという思いに駆られました。
    今回受賞されなかった方々にも必ずチャンスはあります。ぜひ次の機会に、再挑戦なさって下さい。
岡田 宣世

岡田 宣世

女子美術大学 名誉教授 公益財団法人 日本手芸普及協会 会長

  • Q1テーマ「和」を、和模様の展開だけでなく、作者それぞれの思いを反映させて作品にまとめていること。
    表現に必要な技術の裏付けがあることが素晴らしいと思いました。
  • Q2工芸作品は、まず表現技術を学ぶことが基盤となります。
    基礎を身に着けたのちに自由な表現が可能となり、世界で一つの作品作りにつながります。
    今後も、基礎力にオリジナリティー、色彩のハーモニー、構成力が加わった作品を期待しています。
  • Q3入賞された作品は、それぞれが技術に裏付けされた個性的な表現力をお持ちでした。
    とくに、素材の質感(光沢・きらめきなど)を適所に使い分けている作品や手描きの箇所に感心致しました。
瀨戸 信昭

瀨戸 信昭

(株)日本ヴォーグ社 代表取締役社長

  • Q1今回は「和」のテーマで、5つのカテゴリーでのコンクールとなり、正に「多様性の時代」にふさわしく、様々な作品を拝見でき視野も広がりました。
    作品制作までのお一人お一人の構想される姿を想像し、それを具象化していく作業を思い浮かべ皆様方のコンクールへの思いを感じます。
    今回は、コロナ禍のため素晴らしい入選作を沢山の方に見てもらえる機会は厳しそうですが、展示会場をSNSやYouTubeで配信いたします。少しでもその一端に触れていただけるチャンスを広げていただければと思います。
  • Q2これからも沢山の自分が好きな作風をおつくりいただき、「らしさ」にどんどん磨きをかけて見る人々を魅了する作品を期待いたします。
    「練習は不可能を可能にする」は、かの小泉信三のスポーツ選手への激励の言葉ですが、スポーツに限らずこの世界でも同じことが言えると思います。是非、現状でとどまらずさらに上を目指していってください。
    ※小泉信三:1888-1966 日本の経済学者、慶應義塾長
  • Q3それぞれのカテゴリーでの存在感、個性を感じる構想力とそれを表現する技術や丁寧な作業を感じました。
    今回の入選を糧に、是非ともまたチャレンジをお待ちしております。