ガラスフュージング

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ガラスフュージングについて

ガラスフュージングは電気炉で板ガラスを熔かして器やアクセサリーなどを作る技法です。1960年代から盛んになってきた、ガラス造形の歴史の中でもまだ新しいジャンルです。今後、新しいテクニックや新しい材料、道具などが開発されるであろう、将来性のあるクラフトです。
電気炉があれば誰でも楽しく「ガラスを熔かすこと=フュージング」ができます。
ガラスは熔かす温度によって表情を変えていきます。その変化を楽しめるのもガラスフュージングの魅力のひとつです。

<ガラスの歴史>
紀元前4000年以上前よりガラスは色々なかたちで使われてきました。アフリカや中東で煮炊きをしていた陶磁器を製造するときや火を焚いたときに溶けた砂から発見されたと言われています。
大きな熱量を必要とするため、最初は手のひら大のものしか作れませんでしたが、文明の発達とともに技術と材料の研究が進み、13世紀くらいには現在のガラス技法と同様のものになっていたといわれています。

必要な材料や用具

  • 板ガラス

    ソーダ石灰ガラスでできた色鮮やかな板ガラス。クリア(無色透明)と色付きの透明色・不透明色があります。熔かすことで発色する色や微妙に変化する色などがあります。

    ガラスの色は金属を混ぜて熔かすことで発色しています。その金属とは、マンガンやコバルト、カドミウムなどで、そのままでは人体に影響があるものですが、ガラスに熔けこんだときには金属イオンとして変化しガラスの中で安定しています。人間の生活環境のなかでガラスから金属が染み出たり、溶け出したりすることはほとんどありません。ガラスを焼成するときにも有害な金属や物質が蒸発することはありません。

    板ガラス
  • ガラスカッター

    板ガラスにスコア(傷)をつけて割りやすくする道具です。

  • ワニ口ペンチ

    手の代わりにガラスをつかんだり、切ったガラスの小さなバリをとったりします。

  • ランニングプライヤー

    スコアを入れたガラスを割るための道具です。直線と緩やかな曲線に使用できます。

  • フュージングのり

    仮止め用の糊です。焼成すると跡が残らず消えてなくなります。

基本制作手順

①制作する作品のレイアウトを決める
②ガラスをカットする
③仮留めしながらレイアウトする
④専用の電気炉で焼成し完成。制作する作品により、数回の焼成をすることもある

ガラスフュージングの講師資格

規定のカリキュラムを終了し、その技術を正しく人に伝えることができる人を講師と認定し、ガラスフュージング倶楽部会員(ガラスフュージング講師)となっていただきます。

  • ガラスフュージングを文化・芸術として普及することを目的とする会員組織です。
  • どなたでもガラスフュージングを楽しめ、そのすばらしさを生涯通して学び広める会です。
  • 会員が参加できる研修会・イベント等開催します。
  • ガラスフュージングを楽しく、効果的に学ぶための教材として板ガラスや工具・材料など専用教材を取り揃えています。