ポーセリンレースドール

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ポーセリンレースドールについて

型抜きしたボディに、液状の粘土を染み込ませたレースを丁寧に貼り付け、1200度前後で焼成すると布地は焼失してレースにしみ込ませた磁器粘土だけが、網目模様に残ります。
美しく色付けして仕上げるレースドールは、その繊細で優美な姿が魅力です。

18世紀初め、ドイツ・マイセンで初めて誕生した西洋磁器によって、それまでの人気に拍車をかけ発展していきました。
特に、フィギュリン(磁器置人形)の技術革新は勢いを増すばかりでした。
そこで、一部の宮廷貴族の需要に応えるために、新技術として誕生したのがこのレースドール。
18世紀後半、ドイツ/ザクセン州・チューリンゲン州で誕生しました。

日本に趣味としてのレースドールをご紹介したのがサンアートSTUDIO
当時、アメリカの第一人者であったエレン・グローム女史の紹介によるオリジナルカリキュラムも現在ご指導しています。

必要な材料や用具

  • 石膏型

    レースドールの制作のベースとなるボディーなどをつくる抜き型のことです。液状の粘土を流し込み使用します。

    石膏型
  • 粘土

    液状の粘土を使用します。型抜きしやすいボディー用、レースに染み込ませて使用する扱いやすいドレス用を使い分け使用します。

    粘土
  • レース

    綿のレースを主に使用します。液状粘土を染み込ませて使用します。

  • 上絵の具

    顔や髪の毛に色をつける際に使用します。様々な種類の金属化合物などから精製された色素にフラッキスと呼ばれるガラス成分を混合して作られます。
    多くは粉末状で、これに専用の溶剤を加え使用します。

基本制作手順

①液状の粘土を石膏型に流し込み、型抜きをする。バリを取り、表面処理をする。
②レースに液状の粘土を染み込ませてドレスのように着せ付ける。1200℃で焼成。(素焼き)
③ドレス部分に釉薬を塗って1000℃で焼成。(本焼き)
④上絵の具で顔を描き、750℃で焼成。仕上げにドレスに真珠ラスターを塗って、730℃で再焼成して完成。